日本では今、タクシードライバーの需要が非常に高まっています。これはインバウンド効果の高まりを受けていることはもちろんのこと、公共交通網が発達していない地域での移動手段や介護タクシーといった高齢者を対象にした新たなサービスを、タクシー会社が展開していることに起因しているからです。需要が高くなるということは必然的に魅力的な金額の給与を手にできる職業とも言え、タクシードライバーに転職しようとお考えになっている方もいらっしゃることでしょう。タクシー会社は全国各地に数多くありますが、その中の東京エリアは転職先を探すには良い場所だと高い評判を得ているのが特徴です。なぜ東京エリアはタクシードライバーに転職するのに良いのか、ここで詳しく見ていきましょう。
東京は約420万人が暮らしている大都市で、日本の政治・経済・商業の中心地です。活発な人の動きがある地域で、エリア内を移動する際の手段としてタクシーの利用も著しくなっています。さらに観光客も多く訪れる場所でもあるので、初心者タクシードライバーであっても乗客を見つけやすいというメリットがあります。地方都市の場合、タクシーは駅前や公共施設等に設けられている停車場で「付け待ち」をしますが、給与方式が歩合制だと乗客を待っている間は給与が付きません。初心者だと周辺地域の情報にも疎くなりがちで、地理情報を吸収するには常に営業車を走らせておく方が効率的といえるでしょう。その業務形態を可能としているのが東京エリアです。東京だと空車の営業車両を常にエリア内で走らせる業務形態が一般的で、タクシードライバースキルを高めるのに絶好の地域です。
転職の時にもっとも重要視されるであろう給与も高いのが東京の特徴です。タクシードライバーの初任給は全国平均相場が約16万～17万円になっていて、さらに歩合制を取り入れているところだと1か月約13万円の基本給となります。東京には2020年4月時点で計46社のタクシー会社が存在しますが、これらの会社で提示されている初任給は約18万～20万円と全国平均相場を大きく上回っています。中には就職祝い金やアンション・アパート等の家賃補助金も支給されている会社もあるので、厚遇対応されることが転職先を見つけるのに東京エリアが良いと言われる理由です。東京は男性だけでなく女性ドライバーもたくさん活躍されているエリアでもあり、タクシードライバーになりやすい地域と言えます。